diary/Kojima

・展覧会その 3

昨日の夕方から今日の昼まで東京出張で,今日は朝方に一つ仕事を片づけたら, 後は飛行機に乗るだけだったから,赤坂のサントリー美術館でやっている「古代中国の文字と至宝」という展覧会を覗いてきました.

この展覧会は「書」の視点から,中国で発掘された各種の木簡や帛に残された 文字の変遷を中心とした展示だったのですが,個人的には三国志の呉の時代の 戸籍などが大量に出土した走馬楼の木簡とか馬王堆の帛書に残された易や道教 的な思想が面白かったり.

今回,竹簡の実物を初めて見ましたが,思ったよりも細くて,文字もずいぶん 小さくてびっくり.筆で書くし,写真とかだとそれなりの大きさに見えるので, まぁ普通の手書きの文字くらいの大きさがあるのだろうと思っていた文字が, 実際には12ptの活字くらいの大きさしか無くて,よくこんなのを筆で書いたな あ,,という印象.そういう文字が記されている竹簡自身も幅が1cmに満たな いサイズで,これだとかなり長い文書でも 1 巻の書物にまとめられそうだなぁ. まぁ,今回の出土品は墓から発掘された副葬品なので,当時の事務的な文書が 全てこのサイズで書かれていたわけではないと思うけど,筆というのはバカに できないなぁ,と改めて思った展覧会でした.

今月,中国関係の展覧会を 3 つ回ったけど,規模は一番小さかったものの, 展示の狙いがはっきりしていた分,この展覧会が一番面白かった印象.



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Last-modified: 2021-12-17 (金) 16:35:41