diary/Kojima

・ニセ札作り

年末年始に関西各地の神社でニセ札を使った犯人が捕まって,彼が作ったニセ 札の記番号とかがニュースで報じられているけど,この記番号を使ってニセ札 のニセ札を作る人間が出てきたりしないのかしらん?

現実的には,記番号を偽装することで新たにニセ札を作っても既に捕まってい る犯人に罪を被せることができるというメリットがありそうだけど,それ以上 に「ニセ札のニセ札」を作るというあたりに,眩暈(めまい)のような感覚を禁 じえないところ.

このあたり,確か安野光雅さんのエッセーにあった,「笑う牛」印のチーズ (バター?)の包み紙にあった同型反復による無限循環と相通じるものがあるの だろうな.

ちなみに「笑う牛」印のチーズというのは,チーズの包み紙に大きく「笑う牛」 が描かれているのだけど,その牛の耳についているピアスに同様の笑う牛が描 かれていて,さらにそのピアスに笑う牛が描かれていて,,という再帰型の無 限循環を示している絵だそうで,幼少のころその絵を見た安野さんが無限を想 像して身震いした,みたいな話をどこか(多分「算私語録」のどこか)に書いて たように思います.

この話を読んだ時,自分自身を呼び出すループの脱出条件を指定しそこなった 時の無限ループ状況に似ているなぁ,,という記憶があって,そのあたりの記 憶が蘇えった印象.

しかし、ニセ札をつくれば偽造通貨行使の罪になるのだけど、ニセ札のニセ札であると意識して作ってもやはり 偽造通貨行使になるのだらうか??このあたり、そもそも「コピー」とは 何か、みたいな議論にまで考えてみても面白いかも知れない



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Last-modified: 2021-12-17 (金) 16:35:41