diary/Kojima

・最近読んだ本(マンガ :-)

吾妻ひでお「失踪日記」(イースト・プレス)

70〜80年代にマニアのあいだで絶大な人気を誇っていたマンガ家,吾妻ひでお 自身による 2 度の失踪,自殺未遂,ホームレス生活,ガテン(肉体労働)な日々, アルコール中毒と強制入院,,,という波乱万丈の日々のマンガ化.

確かに90年代に入ると吾妻ひでおの新しいマンガを見ることが無くなって,唯 一「夜の魚」という短篇集にこの本にも入っている「夜の魚」(「夜を歩く1」 と改題) が入っていて,「ホームレスな生活をしているらしい」とか「ガテン な生活をして筋骨隆々になっているらしい」という噂が流れていたけど,その あたりの事情を赤裸裸にマンガ化した作品集.

21世紀の日本はマンガやアニメを主要産業に位置づけようとしている反面,自 由業であるマンガ家やアニメーターの老後(売れなくなってから)の問題点をえ ぐりだしているような気もしたなぁ..

手塚治虫や石ノ森章太郎,横山光輝みたいに現役のまま死ねたマンガ家は幸せ だけど,ほとんどのマンガ家は一時は有名であってもブームが去ると新しい才 能の陰で忘れ去られてしまう存在だろう.そういう激しい競争によって日本の コミック界は世界のトップレベルになっているのだろうけど,何か敗者復活戦 の舞台も必要だろうなぁ,,と思う今日このごろ.

本宮ひろ志氏は楽天で「サラリーマン金太郎」の新作を公開するそうだけど, この辺こそインターネットの特徴である on demand 配信の技術とかが活かせ そうだがなぁ.


・コンクラーベの開始

ヨハネ・パウロ 2 世が亡くなって,今日からいよいよ次の法王を選ぶコンク ラーベが始まるそうな.俗に「聖マラキの予言」と呼ばれている,歴代のロー マ法王について 11 世紀に予言した聖マラキなる人物がいて,彼によると,先 に亡くなったヨハネ・パウロ 2 世は「労働者の太陽」だそうな.また,次の 法王は「オリーブの栄光」で,その次の法王(112代)「ペトロ」でローマ法王 は終りになるとか.

この手の「予言」なるものがどの程度信用されているのかは知らないけど,コ ンクラーベの相互投票の場ではそれなりに束縛力は持ちそうな気がするなぁ.. 「オリーブの栄光」を単純に解釈すると,イタリア人の法王が誕生しそうな気 がするが,そういう風に予言が実現したと皆が考えだすと,次の次の「最後」 の法王は選べなくなりそうだなぁ..



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Last-modified: 2021-12-17 (金) 16:35:41