平成18年5月16日(火)
・GCC-4.1.0
Xorg の更新も終って Plamo-4.2 の方は一段落したので,次のネタの仕込みと いうことで GCC-4.1.0 をビルド.以前のバージョンと比べてあちこち変ってい るから結構手間どってしまった.
従来は FORTRAN77 の仕様だったけど,FORTRAN95 の仕様になって名称も gfortran に変更されている模様. コンパイルには GMP と MPFR という多倍長演算ライブラリが必要になっていた.
使ったことないのでよく知らないのだけど,Objective-C が Objective-C++ に なっている模様.個人的には Objective-C 自体が C++ とは異なる思想で C を拡張 した言語だと思っていたのだけど,両者を混ぜることに意味あるのかな?
これも使ったことがないのでよく分からないけど,java 言語回りはコマンドと かライブラリとかがかなり変更されている模様.以前は rmic とか rmiregistry だったのが grmic/grmiregistry に変ってるのに加えて,以前の バージョンにあった lib-org-xml とか lib-org-w3c とかのライブラリも無く なっているなぁ..
等々,あれこれ戸惑うことが多いのだけど,とりあえずパッケージ化して Plamo-test/for-4.21/GCC の下に入れておきました.
たまたま展開して置いていた 2.6.16.4 カーネルを 4.01 な gcc でコンパイル してみたけど,ちょっと警告メッセージは増えている気はするものの,特に問 題なくコンパイルは終了.起動も大丈夫でした.昔はカーネルソースをコンパ イルするのに g++ を使っていたように思うのだけど,今回は gcc のみを入れ ただけの環境でもコンパイルできました.
できたバイナリのサイズを比較すると gcc-3.4.3 では 1865792,gcc-4.01 で は 1777727 だからちょっと gcc-4.01 の方が小さくなっているみたい.
バイナリのパフォーマンスとかも調べてみたいところだけど,そのためには異 なる gcc のバージョンを共存させる必要があるのでちょっと面倒そうだなぁ. むしろ VMware の上で試してみる方が楽かな.