[[diary/Kojima]]

・freetype library

そろそろPlamo-4.21 のテストモードに入っているのだけど,ML にあった「全角スペー
スに [] みたいなゴミ(?)が表示される」という問題,以前から多少気になっ
ていたのでこの機会に調べてみたら,どうやら freetype library が 2.1.x か
ら 2.2 になった際に処理を変更したのが原因らしい.

Plamo の環境では,デフォルトのフォントとして
'-*-fixed-medium-r-normal--14-*-*-*-c-*-*-*' のような形に alias 定義し
た FS-Mincho.ttf を使っているのだけど,この TTF ファイルの空白部分の処
理が freetype 2.1.x と 2.2 で異なっている模様.

Plamo-4.2で使っていた libfreetype.so.6.3.8(freetype-2.1.10)だと,FS-Mincho.ttf の先頭部
分はこういう風に正しく全角スペースが表示されるのだけど,

#ref(freetype21.jpg)

Plamo-4.21 で使おうとしている libfreetype.so.6.3.10(freetype-2.2.1) だと,こういう風に
全角スペースに [] が表示されてしまう。

#ref(FS-mincho.jpg)

この [] は,どうやら「空いている」フォントに対する処理のようで,
libfreetype.so.6.3.10 で FS-Mincho.ttf の 2 枚目のページを見ると,本来
はコードの定義されていない領域にも [] が表示されている.

#ref(FS-Mincho2.jpg)

ただ,IPA gothic とかのフォントを見ると,libfreetype.so.6.3.10 でも全角
スペースがちゃんと表示され,

#ref(ipagothic.jpg)

2枚目のページも空いたところは空いて表示されているから,どうも
FS-Mincho.ttf の内部構造が標準的な TTF と違っているのかも知れない.

#ref(ipagothic2.jpg)

とりあえず原因は判明したが,さてどうしたものか...

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