[[diary/Kojima]]

・IPAexフォント

IPAexフォントという新しいIPAフォントが[[公開された:http://ossipedia.ipa.go.jp/ipafont/releasenote.html]]そうなので、
さっそく試してみた。下図はOOo-3.2のWriterでフォントを指定してみた例。

#ref(ipa_fonts.jpg)

exフォントのウリは、和文文字は固定幅、欧文文字はプロポーショナルになっていることだそうで、
確かにそれぞれのフォントの幅は微妙に異なっている感じ。

言われてみれば、日本語の場合は「20字80行」とかで指定されるから固定幅であるべきだけど、
従来のIPAフォントのように固定幅とプロポーショナルがそれぞれ別のフォントになっていると、
和文文字を固定幅で使おうとすれば欧文文字は間延びしちゃうし、欧文文字をプロポーショナルで見栄えよくすると、
和文文字も文字幅がプロポーショナルになるから「20字80行」とかで指定できなくなっちゃうんだなぁ。

もっとも、最近はほとんど「20字80行」的な指定をされる類いの仕事をしていないから、
自分の環境では、従来のPゴシックとP明朝で特に困っていなかったような(苦笑

exフォントは、単純に追加するだけなら ~/.fonts/ に置くだけでもいいのでそれほど難しくはなさそうだけど、そのまま追加しただけだと、
上図のように明朝の横棒がかすれちゃうのが気になるし(font.confとかで調整しないといけないんだろうなぁ)、
TeXやGhostScriptが参照するフォントをどうするかを考えだすと、結構面倒そうな印象。
とりあえずPlamo-4.72では旧フォントの改良版程度にしておくべきかなぁ。
-考えてみれば、そもそもテキストで提出するような原稿はEmacs(22)で書いていたから、和文文字と欧文文字ではなく、「全角は半角の倍の幅」な世界なのであった(苦笑 -- [[kojima]] &new{2010-02-28 (日) 20:15:26};
-加えて、手元で紙出力する類いの書類は pLaTeX で書くことの方が多いので、意識しないまま和文フォントは固定幅、欧文フォントはプロポーショナルになってたような印象。プレゼン系はOOoだけど、OOoでもデフォルトでは英語と日本語では使うフォントが違う設定になっていたので、全然気にしていなかったのだろうな -- [[kojima]] &new{2010-03-01 (月) 20:26:27};
-純正IPAフォントは幅の計算がおかしいのか,emacs とかいくつかのソフトで IPA を指定すると,ウィンドウサイズがとんでもなくなったり,フォントの幅や間隔が変になったりしてましたね.その辺りが直ってるのなら純正の置き換え候補ですね.:) -- [[KATOH Yasufumi]] &new{2010-03-02 (火) 20:32:49};

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・舊字體?

IPAフォントの改訂版は旧版よりも多少大きくなっていて、単純に差し替えると、1枚目のCD-Rのサイズが700MBを越えてしまう模様。
仕方ないので、急遽 02_x11/fonts.tgz に入れるのは IPAexフォントにして、IPAフォントの改訂版は 03_ext の方に動かしてみた。

とりあえず気がついたghostscript の cidfmap も ipaex{g,m}.ttf を参照するように修正してみたら、article9.ps の表示が旧字体になってしまうみたい

#ref(article9.jpg)

詳しくは調べてないけど、上記リリースノートにある

 JIS0213:2004制定時に字体変更された文字の旧字体を異体字として収容
 
 IPAexフォントは、JIS X 0213:2000からJIS X0213:2004に規格が更新された際に変更された字形について、
 新旧双方の字形を、IVS(Ideographic Variation Sequence)方式[1]で収録しています。対象文字数は171文字です。
 
に当っている文字みたい。まぁ、article9.ps 自体は文字コードを直接書き込んだ手書きのPSファイルなので、
他のPSファイルだと特にこういう問題は発生しないようだから、とりあえずは様子見かなぁ。
-と書いたけど、ここで言っている「旧字体」って、「遥」とかをどう書くかのレベルで、このレベルの旧字体とは意味が違うような。正とか項の○囲みも意味不明だしなぁ -- [[kojima]] &new{2010-02-28 (日) 16:41:51};

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