・今日から上京の予定なので Plamo な作業は進展ないです (_ _)

・言霊関連の引用

「まず祝詞の中で、根本的に日本人の思想を左右している事実は、みこともち の思想である。みこともち とは、お言葉を伝達するものの意味であるが、そのお言葉とは、畢竟、初めてその宣を発した神のお言葉、すなわち「神言」で、神言の伝達者、すなわち みこともち なのである。… 最高位の みこともち は、天皇陛下であらせられる。すなわち、天皇陛下は、天神の みこともち でおいであそばすのである。だから、天皇陛下のお言葉をも、みこと と称したのである。

この みこともち に特有の、注意すべき特質は、いかなる小さな みこともち でも、最初にその みこと を発したものと、すくなくとも、同一の資格を有するということである。それは、唱え言自体の持つ威力であって、唱え言を宣り伝えている瞬間だけは、その唱え言を初めて言い出した神と、全く同じ神になってしまうのである。だから、神言を伝えさせ給う天皇陛下が、神であらせられるのはもちろんのこと、さらに、その勅を奉じて伝達する中臣、その他の上達部(かんだちめ)は、いずれも皆、みこともち たることによって、天皇陛下どころかただちに、神の威力を享けるのである。つまり、だんだん上りに、上級のものと同格になるのである。」 (折口信夫 古代研究 II 「神道に現れた民族論理」より)

誰でもその「言葉」を発っした瞬間に、その「言葉」が発っせられた最初の瞬間が甦る、という観念は、「呪文」の核となる観念な気がする。その「言葉」を発っする人間の質ではなく、その「言葉」そのものに威力があるという観念は「人効主義」と「事効主義」の対立にも通底しそうだな。言葉そのものに威力があることを明記していたのはコーランだったか。。



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Last-modified: 2021-12-17 (金) 16:35:41