diary/Kojima

・農繁期

私の地方では先週の後半から今週の前半にかけてが田植えの時期でした.

ウチの地方でも 30 戸が加盟する「営農組合」というのを作っていて,農作業 はこの営農組合で行うことになっています.この営農組合の共同作業に参加す る日を「出役日」と呼び,通常は田植え,稲刈りそれぞれに 3 日くらい出役 日が設定されます.

私の場合,6/3, 6/5, 6/7 が出役日で,これらの日は朝 7:30 に倉庫に集合し, 昼休みの 1 時間をはさんで 19:00 すぎまで肉体労働になります(苦笑

会社暮しをしていた人間には 7:30 から 19:00 すぎまでという労働時間の長 さにメンくらいますが,「稲」という生き物を相手にしている限り,植えない といけない時期には植えてしまわないといけないわけだし,刈りとらないとい けない時期には頑張って刈りとってしまわないといけないわけで,常に 8 時 間労働を課せられる工業社会の生活の方が異常で,忙しいときは忙しいし,そ うでないときはのんびりしている農業社会の方が本来の姿ではないか,という 気がします.

以前,日経関西の Web コラムにも書いたけど,無限定で等間隔の刻みを入れ られている「人月」という概念で時間とコストが相互変換可能な工業社会の時 間と,「田植え」や「刈り取り」といった時期に集中して労働を投下しないと いけない農業社会の時間というのは根本的なところで違っている気がする.

多分,「教育」という世界でも後者のような時間が重要な意味を持つのだろう なぁ..



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Last-modified: 2021-12-17 (金) 16:35:41