diary/Kojima

・prime とか

作者の小松さんが Goolge に行っちゃったらしくてここ数年メンテされてない みたいだけどprime という予測入 力を採用した日本語入力システムを試してみる.

prime 本体は ruby で書かれたソフトウェアで要求するプロセスごとに起動し て標準入出力で通信するようになっているらしい.このあたり,Wnn や Canna がネットワーク経由のサーバ・クライアントモデルで設計されているのとは対 照的で,PC のスペックの進化やセキュリティ重視という時代の流れを感じると ころ.

prime.jpg

このキャプチャは prime.el を使って Emacs の prime モードで日本語入力をしているところ. 「ま」を入力した時点で,以前に入力したことのある(まだうまく飛)(まだうまく)が候補として 表示されるので,同じような言い回しを入力する場合はタイプ数が減らせそう.

予測入力はキー入力がしにくいケータイとかではかなり普及していて,手元の AH-K3001V でもモバイル Wnn V2 が入っていてそれなりに使っているのだけど, どうも PC から使う場合は不便な印象.

なぜかと考えてみると,ケータイみたいにキー入力のコストが高い(入力しづら い)デバイスの場合は,予測入力のような形でキー入力を減らすメリットの方が 変換結果を確認するコストよりも大きいのだけど,PCのようにキーボードからの 入力に不自由しない環境だと,少々キー入力が減るメリットよりも,一々変換 結果を確認するコストの方が大きくなっているみたい.

まぁ,このヘンはキーボード入力のコストが大きい(大文字/小文字で変換の範 囲を指定しなければならない)けれど変換精度が高い(文節の切り方が一意に決 まる) SKK という入力システムになれているバイアスもありそうなので,IMEと かケータイの入力システムに慣れている人はこっちの方が便利に感じるかもしれない.



添付ファイル: fileprime.jpg 271件 [詳細]

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Last-modified: 2021-12-17 (金) 16:35:41