・make_PlamoBuild.py
先に,Plamo Linux のパッケージビルド用スクリプト,PlamoBuild の雛形 (PlamoBuild.template)を紹介しましたが,X11R74 のように多数のパッケージを作らないといけない際は, このファイルを元に切り貼りするのも面倒になります. そこで,最近では make_PlamoBuild.py という Python スクリプトを作って, このスクリプトから PlamoBuild スクリプトを生成するようにしています.
このスクリプトは,引数として tar.{bz2,gz} なファイルか,ソースコードを展開したディレクトリ名を指定でき, それらのソースコード用の PlamoBuild スクリプトを生成するようにしています.
例えば,cairo-1.8.6 用の PlamoBuild スクリプトを生成するにはこんな感じ.
% /share/Srcs/make_PlamoBuild.py cairo-1.8.6.tar.gz dirname = cairo-1.8.6 1.8.6 cairo cairo patches: [] making PlamoBuild.cairo-1.8.6 ...
このスクリプトで生成される PlamoBuild スクリプトは,GNU autoconf/automake の configure スクリプトで設定, コンパイル可能なものについては,ほぼそのままPlamo用のビルドスクリプトとして利用できるはずです.
make_PlamoBuild.py で生成された PlamoBuild.cairo-1.8.6 の先頭部分はこうなっており, url= 行にパッケージのダウンロード先を記述しておけばそのまま PlamoBuild スクリプトとして利用できます.
#!/bin/sh ############################################################## url= pkgbase=cairo vers=1.8.6 arch=i586 build=P1 src=cairo-1.8.6 OPT_CONFIG='' DOCS='AUTHORS COPYING COPYING-LGPL-2.1 COPYING-MPL-1.1 ChangeLog ChangeLog.pre-1.0 ChangeLog.pre-1.2 ChangeLog.pre-1.4 ChangeLog.pre-1.6 HACKING INSTALL NEWS README README.win32' patchfiles='' ##############################################################
厳密に言うと,url= 行の指定はなくても使えますが, 備忘録用にダウンロード先を書いておけば,将来役に立つことも結構あったり.
一応、make_PlamoBuild.py スクリプトでは,ソースコードのうちドキュメントらしきファイルを DOCS 行に拾うとか, パッチらしきファイルがあれば patchfiles 行に拾うとかしていますが,そのへんの詳細は次回以降にでも..