diary/Kojima

・大雪の日に

関西圏は昨日の夜更けから今日の午前中まで雪が降り続いて、めったに雪が積もることのないこの近辺も久しぶりに10cm弱の積雪になった。 午後には雪が止んだので、明日まで放置して凍ってしまうと厄介だから、とりあえず家の前の歩道の雪かきをして通路は確保したのだけど、 それだけの作業で腕や腰は筋肉痛モード。雪国の人に言うと笑われるだろうなぁ、、(苦笑

しかしながら、こういう風に例外的な事象が起きると、いかに現代社会が相互依存関係で複雑に結びつきつつ、 合理化・効率化を追求しすぎて裕度が乏しい状態になっているかを思い知らされる。

民俗学の本とかを読んでると、かっての農村では秋の実りをさまざまな手法を駆使して保存し、 冬の間はそれを食いつないでほとんど外部と物資の交流無く過していたような話をよく目にするのだけど、 スーパーマーケットに行くといつでも新鮮な食材が手に入る私たちは、保存食作りの知恵なんてすっかり無くしてしまった。

もちろん、社会の歯車がきちんと動いている限り、(各社が知恵を絞って効率化してきた)現在の流通システムが一番便利だろうとは思うものの、 これから先、かなり大規模な自然災害が頻発しそうなので、外乱に強い自律的なシステムについても真面目に考えておく必要がある気がする。

無理矢理 Plamo なネタに取り込むと(苦笑)、最近のデスクトップ環境の便利な機能って、 幾つものパーツや複数のレイヤーが何重にも重なって実現している現代社会のようなもので、 その意味で想定外のトラブルには弱い気がする。

UNIXのSoftware Toolsの場合、A + B + C で実現していた機能が、Bがダメになって使えなくなった場合でも、 工夫次第で A + C +(D + E) で実現できる、という裕度があって、だからこそハッカーに愛されてきたのだと思うのだけど、 そういう魅力をいかに後世に伝えていくのかが私たちの世代の仕事なんだろうなぁ。。



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Last-modified: 2021-12-17 (金) 16:35:42