[[diary/Kojima]]

・make_PlamoBuild.py(その4)

[[make_PlamoBuild.py:ftp://plamo.linet.gr.jp/pub/Plamo-src/admin/make_PlamoBuild.py]] が作るのは PlamoBuild.template と同等の,prefix=/usr とした標準的な
ビルドスクリプトで,パッケージのインストール先は /usr 以下になります.
しかしながら,X11R74 のようにインストール先を /usr/X11R7 にしたかったり,
KDEのように configure の代りに cmake が使われている環境では多少手直しが必要になります.

修正箇所はそれほど多くありませんが,多数のパッケージを作る際にイチイチ手直しするのも厄介なので,
X11,GNOME, KDE 用にはそれぞれ専用の make_PlamoBuild スクリプトを用意しています.

X11 用は [[make_PlamoBuild_X11.py:ftp://plamo.linet.gr.jp/pub/Plamo-src/admin/make_PlamoBuild_X11.py]] というスクリプトで configure 時の --prefix を /usr/X11R7 にしています.

GNOME 用は [[make_PlamoBuild_GNOME.py:ftp://plamo.linet.gr.jp/pub/Plamo-src/admin/make_PlamoBuild_GNOME.py]]] というスクリプトで,GNOME 用のソフトウェアがインストール時に
行う gconf と scrollkeeper の設定処理をパッケージ内の initpkg で行うように修正しています.

KDE 用は [[make_PlamoBuild_KDE.py:ftp://plamo.linet.gr.jp/pub/Plamo-src/admin/make_PlamoBuild_KDE.py]] というスクリプトで,configure の代りに cmake を実行して
必要な設定を行うようにしています.なお,cmake ではビルド用ディレクトリにソースコードの実体は不要で,
cmake 時に元のソースコードの位置を指定すればいいようなので,make_PlamoBuild_KDE.py では,
ソースコード全てを build/ ディレクトリにコピーする処理は省いています.

 その反面,パッチは元のソースコードに対してあてないといけないので,config 時に元のソースに
 パッチをあててしまいます.そのため,再度 config するには,ソースコードを再展開するか,
 patchfiles 行をコメントアウトする必要があります.

なお,[[PlamoBuild.template:ftp://plamo.linet.gr.jp/pub/Plamo-src/admin/PlamoBuild.template]]では,
パッケージ化後に作業用ディレクトリとファイル(work/, pivot/, i.st, i.et)を削除するかどうかを尋ねましたが,
今回紹介した Python スクリプトで生成したビルドスクリプトでは(状況確認のため)削除しないようにしているので,
作業用ディレクトリとファイルは手動で削除する必要があります.これらのファイルとディレクトリは root 権限で
作成されているので,削除する際にも root 権限(あるいは sudo 権限)が必要です.

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